読み上げ順序は見た目の順序ではありません
スクリーンリーダーは PDF のページを上から下へ読むわけではありません。構造ツリーの /K 配列を並んでいる順に読みます。そしてその配列が記録しているのは、作成アプリケーションがたまたま書き出した順序です。デザインツールから書き出した 2 段組みは、左段 → 図のキャプション → 右段の半分 → 脚注、という順に読まれることがざらにあり、しかもページ上には何の異常も見えません。
このエディターは 2 つの順序を同時に表示します。すべての構造要素が、ファイルの宣言する順序でページ上に番号付きで示され、その隣に同じ並びで一覧されます。
直し方は 2 通り
リストをドラッグする。 各行は入れ子の深さを持ち、別の枝の行に落とすとその親に付け替えられます。インデントボタンは行を一つ上の行の中に入れ子にします。
あるいはページをクリックする。 選択モードを有効にして、読ませたい順に要素をクリックしていきます。順序が乱れたページではドラッグよりはるかに速く、これこそがツリービューではなく「視覚的エディター」である理由です。
このほか、要素のロール変更(/P → /H2、/Figure → 別のもの)、/Alt テキストの編集、レイアウトから算出した順序提案の採用ができます。提案は段間の余白から段組みを検出し、各段内では上から下へ並べたものです。提案は現在の順序との差分として表示されるので、黙って適用されることはなく、採用も却下もあなたが決められます。
何が書き込まれ、何が検証されるのか
変わるのは構造ツリーだけです。/K 配列が組み直され、移動した要素には新しい /P が入り、ロールと /Alt が設定されます。ページ内容には一切触れないため、見た目はまったく変わりません。/ParentTree も正しいままです。並べ替えは「どの要素がどのマーク付きコンテンツ ID を持つか」を変えないからです。
保存後はファイルを開き直し、構造ツリーを読み戻します。返ってきたロールの並びは、成功でも失敗でも表示されます。
タグの付いていない文書
構造ツリーのない PDF には、編集すべき読み上げ順序がありません。ページ内容が許す場合には、出発点となるツリーを生成できます。各テキストブロックをマーク付きコンテンツで囲み、文字サイズから推測したロールを与えるものです。これは 人がレビューするための下書き であり、図に代替テキストは付かず、表は表になりません。ツールは生成の前後どちらでもその旨を明示します。
プライバシー
すべてブラウザー内で完結します。PDF がアップロードされることはありません。
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