スライサーがSTLに求めるもの
STLファイルは構造のない三角形の詰め合わせです。共有頂点もなく、単位もなく、どちらが外側かも分かりません。スライサーは自前で頂点を結合し、その結果が閉じたソリッドであることを願いながら処理します。そうでないとき、つまり穴があったり、3つの面に共有されたエッジがあったり、逆向きに巻かれた三角形があったりすると、壁が欠けたり、正体不明のインフィルが入ったり、スライスをきっぱり拒否されたりします。このツールは先に修復を済ませ、スライサーに届くものを曖昧さのない状態にします。
修復の流れ、順番どおりに
結合は、許容値の範囲内で同じ位置にある頂点をまとめます。これより先に進めるものは何もありません。生のSTLの寄せ集めでは、三角形ごとに自前の頂点を3つ持つため、すべてのエッジが穴の境界に見えるからです。
次に縮退三角形と重複三角形を削除します。面積ゼロの面は表面の情報を持たず、二重に保存された三角形は表面を重複させ、スライサーはそれを解きほぐさなければなりません。
巻き方向は、表面を塗りつぶすように走査して統一します。正しく巻かれた隣り合う2面は共有エッジを互いに逆向きにたどるため、隣と同じ向きにたどっている面は反転させます。
穴は最後に、各境界ループの重心から扇状に三角形を張って塞ぎます。結合より先にこれを行うとファイル中のすべてのエッジを埋めようとしてしまい、巻き方向の修正より先に行うと、新しい三角形の向きまで判断させることになります。
プリントに向けた最適化
簡略化は、二次誤差の辺の折りたたみによる減面を行います。300万三角形のスカルプトを0.2 mm積層でスライスしても、ノズル幅より細かいディテールは何も生みません。ファイルが小さいほど読み込みもスライスもはるかに速くなります。比率は要求であって約束ではありません。簡略化ツールは誤差の上限を超えるくらいなら途中で止まるので、レポートには実際に達成された三角形数が表示されます。境界を固定すると、残っている穴の縁がそのまま保たれます。
リスケールは、最大の寸法をミリメートル指定の目標値に合わせるか、倍率を掛けます。センチメートルやインチで作られたモデルがベッド上で10倍または25.4倍小さく出てしまう、あの定番の問題への対処です。
ベッド面に落とすはパーツを中央に寄せ、最下点をゼロに揃えます。ほとんどのスライサーがモデルを想定している位置です。
バイナリかASCIIか
バイナリSTLはおよそ5分の1のサイズで、後段で読めるテキストが特に必要でない限りはこちらを選ぶべきです。どちらの形式でも出力できます。
プライバシー
すべての処理はブラウザ内で行われます。ファイルが端末の外に出ることはありません。
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